映画のスラムダンクの感想

実は先日、こっそりとスラムダンクの映画を観てきました。
めっちゃネタバレ書くので観たくない人は要注意。
まず・・・主役が桜木花道ではなく宮城リョータということ。
まあ正直・・・何で?という気持ちは強かったね。
ざっくり説明すると・・・。
湘北対山王の試合がメイン、その中でちょこちょこ宮城リョータの過去をプレイバック。
あとはほぼほぼ原作通り。
なので・・・つまらないということはまずない、そもそも山王戦の内容がホントに面白いからなあ。
ただ・・・ワシの表現で言うと・・・美味いラーメンに「追加料金」で「エビ」のトッピングを入れたような作品。
スラムダンクという既に面白い作品、そこに追加料金を払う、つまり映画館で観る。
ただしそのトッピングはエビ。
エビが好きな人は世の中一杯いる、中にはそんなに好きでも何でもない人もいる、金払ってまでトッピング必要のない人。
そして・・・エビが大嫌いな人、そしてアレルギーな人もいる。
つまり今回の映画化を絶対に認めない人、そういう表現にする人は全く受け入れられない人がいる、そんな作品。
旧アニメの流れが大好きな人は・・・今回の映画の流れは・・・なかなか受け入れられないだろうな。
そして公開前から言われていた声、もし今回旧キャストでやれていたらまた違った評価になっていただろう。
2時間という映画枠での山王戦、そもそも山王戦ってコミック何冊分だ?
普通のアニメ枠でも何話分だ?
それを凝縮して2時間でやってしまうことで・・・色んな部分がカットされた。
カットされたのは覚えてる限りこんな感じ。
試合前の安西先生による個別アドバイス
鼻血が止まるまで桜木の代わりに出た角田
魚住のかつら剥き
美紀男のくだり、水戸泉
堀田一味の高嶋(メガネかけた不良)が無理でしょみたいなこと言ってみんなから殴られるところ
沢北の回想カット
愛和の諸星、明工の森重、大栄の土屋、全部カット
安西先生の「聞こえんのか?」
見ているか?谷沢
流川の仙道との回想
赤木の回想は一部改変一部カット
そして・・・。
「大好きです、今度は嘘じゃないっす」のカット。
まあ宮城目線だから苦肉の判断なんだろうけど・・・この部分のカットはモヤモヤしたわ。
あとてっきり宮城メインだから桜木負傷は回避出来るもんかと期待したが・・・そこは一緒なのかと落胆もしたわ。
試合の最後の数秒というシーンは無音だった。
そして最後流川が桜木にパスをするところ。
そこで「右手は添えるだけ」と・・・声は出なかった。
なんで・・・・?何でそこ声・・・出さなかった?
無音なのはいい演出、でもそこは・・・そこだけ声が聞こえていいところでしょ!
これには賛否両論ありそうだな、あれでいいという意見とワシと同じように声出すべきだったと。
その後の「うろみたいにボロ負けした」のシーンはオールカットだったね。
ちょいちょい挿入された宮城リョータの回想。
これで宮城リョータが沖縄出身、バスケの上手い兄が居た、父親が早くに亡くなる、バスケを相手してくれた兄が船の事故で亡くなる。
神奈川に引っ越してきても周りに上手く馴染めない日々、バイク事故。
原作では掘り下げられなかった過去かあ、ここら辺はホントは山王に負けて宮城リョータがキャプテンになった湘北のその後で描きたかったんだろうな。
あの当時のジャンプ編集サイドが作者にやりたいように描かせてたら・・・という部分が垣間見えた。
最後のシーンはアメリカへ行き成功してる沢北の試合、その相手チームに・・・るか・・・じゃなくて宮城リョータの姿が・・・!
あ、そういう〆で来たか~。
まあ悪くなかった、悪くなかったけど・・・ちょっとやっぱ違う感じがするなあ~。
流川が今作ではホントわき役に追いやられてるしなあ。
仙道の回想シーンこそオールカットだったけど・・・一瞬だけ出ているんだよな。
魚住もその時一瞬出てるけど・・・よーく見ると観客席に居たのよね。
なので漫画原作を100点とすると・・・70~80点という評価かなー?
だって山王戦は元々面白いんよ、だから評価は当然標準以上だわさ。
まあ原作未読で映画チョー面白いという人は是非原作も読んで欲しいところやね。