ばんえい競馬の件

ちょいとニュースになって話題になっているのが・・・ばんえい競馬の件。
能力試験競走の時に騎手が馬の顔を蹴る映像が波紋を呼んでいるわけで・・・。
「動物虐待だ!」
ばんえいなんて時代錯誤」
ばんえい廃止になれ」
「騎手は永久追放」
とまあ・・・かなり否定的な意見が出ているようで。
ただ中には・・・。
「ニュースで気になって映像見たが不快」
と多分批判するためだけに見てマイナス部分しか見ないで意見をしてこの流れに乗っかって批判しているだけの連中も多くいるようで。
蹴った蹴らないは一旦置いといて・・・。
その部分だけを見てばんえい競馬そのものを否定する考え・意見というのも見られた。
はっきり言えば・・・考えが足りない、浅はか。
そこの部分が全てじゃないだろーに、全て見てから意見言えよ、カレーを初めて目にした人が「ウンコみたいで気持ち悪い」と言ってるのと一緒。
正直・・・馬の顔に蹴りというのは見てて気持ちの良いものではないが・・・。
当事者らの意見としては「砂を口にして吐き出させるため」というのもあった。
はっきり言ってワシはばんえい競馬の知識は皆無に等しいから何とも言えない。
実際馬って食べ物に関しては結構無頓着で差し出されたもん何でも口に入れてしまううっかりな部分があるわけで。
そういう部分から砂を口に含んで食べてしまうこともきっとあるんだろうと思える。
ただそこは一般常識ではないだけに批判する人が多いんだろう。
まあ、騎手がホントにイラついて蹴ったんだったら論外だが・・・。
そしてもう1つ・・・レースではなく能力試験競走という部分も考えよう。
競走馬、ばんえいでも競走馬として生まれたのなら競走馬として育成しないといけない、何よりそれ相応のお金が掛かっておるわけよ。
出資している馬主さんからすればかかった金額以上に賞金を稼いで欲しいと思うのはごく当たり前なこと。
そして・・・残念ながら競走馬になれなかった場合・・・それはもう廃馬ってことになる。
乗馬とか繁殖ではなく廃馬、すなわり処分されるということ。
ここが競馬の闇の部分、多くの競馬ファンが知っていることだがあまり口には出せないこと。
当然動物虐待だ!という声もある・・・あるけど・・・じゃあ競走馬になれなかった馬はどうすればいいのか?という部分。
良血牝馬なら繁殖という選択肢もある、きれいな毛色・タテガミの馬なら乗馬という選択肢もある。
足元に不安があり乗馬も難しいという馬も当然いる・・・そうなると処分しかない。
動物虐待だと非難する前に現実を見る、知るべき。
じゃあ誰が馬を管理し維持しお金を出すのか?それを決めるのは所有している馬主さんだ。
馬主さんが責任もって最後まで面倒見ればいいんだろうが・・・1頭に付き月30万以上掛かるというのを喜んで受け入れる人が果たしてどのぐらいいるか?
とどのつまりお金が掛かるという現実が立ちはだかる。
大本のJRAが功労馬としてお金を出せればいいが・・・出すとレースの賞金、レースの配当金が当然減ってくるだろう。
そうなると売り上げそのものに影響し悪循環にしかならない現状。
ベストではないがベターな選択肢になってしまうってわけ。
話を戻そう。
この能力試験競走に出ていたばんえい馬・・・もしこのまま競走馬になれなかったら当然処分されてしまうんだろう。
その時きっとまた炎上するだろうな。
考えの浅い連中が大騒ぎしそれが全く興味のない人間にまで飛び火し乗っかって叩く。
今の世の中、立場の弱い人が居たら総攻撃に合う嫌な流れの世の中だからねえ。
そりゃ世の中から弱い者いじめってのが無くならないわけや。
逆に・・・この蹴られたばん馬が物凄く強くなってレースで勝ちまくったらそれはそれで面白いからそっちのほうになることを祈るわ。