あんた背伸びた?&親のサイフをパクる、これが4部らしさ

3部が分割4クールだったが4部は3クールのみ。
おかげで・・・色んなセリフがカットされ全体的な評価は・・・正直物足りない。
まあ39話という中で頑張って仕上げたという感じは伝わってくる。
そんな最終回、さよなら杜王町・黄金の心
早人の決めゼリフがビシっと吉良にトドメの一言ぶつけたところから。
OPはやはりカット、ジョジョの奇妙な冒険、のタイトルだけ。
これは夢だと倒れこむ吉良、そして全員のパスワーク見事なセリフ。
んで救急車と隊員が近付いてくる。
まあ一般人からしたらガス爆発に巻き込まれた大怪我人に見えるわな。
まだ戦いは終わってない、爆弾を止めなくてはならない・・・しかし、その爆弾は早人のみが知る爆弾バイツァダスト。
んで露伴が承太郎にスタープラチナを促す、この部分漫画だと心理描写というか心の中会話だったけどアニメだと普通に会話になってたか、まあ不自然だったしね。
そして解りやすく承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドの射程範囲を表示。
なるほど、結構狭いね、3〜4mぐらいか?
んで早人が仗助達や視聴者にもわかりやすーく説明、まさかのスピードワゴンポジション。
頭の悪いあほの億泰でもさすがにすぐに理解した模様。
そしてジョジョ史上ラスボスが最も気持ち悪い行動に出る瞬間。
まず手に頬ずり、この時点で相当ドン引きしているのにさらに追い討ちをかける酷い発言。
モナリザの手を見て勃起しちゃったとあっさり言う、生徒会役員共ですら規制音入るというのに。
何気に吉良は一人身ってのもあるんだろーな、下ネタガンガン言うのね。
しかもわざわざ少年時代吉良の描写までアニオリで追加しやがったのか・・・。
子供が部屋にモナリザの手の部分飾ってたら親でも引くわ。
んでそれを隊員に言いさらに舐め始める、アニメーションだとより気持ち悪さが増す増す。
ついでに吉良だと名乗りバイツァダスト発動条件をそろえ早人が警告し・・・ようやく承太郎他数名動き出す、仗助は負傷してるから動けず。
しかしバイツァダストは発動条件が面倒で本当に追い詰められないと発動出来ないという弱点。
前にすんなり発動したのは早人殺しちゃってもうどうしょうもなくなったからこそ発動できたわけで、今回はこの能力にどこか確信を持っていてそこまで絶望していないといういわばおごりがある。
だからすぐに発動できなかった、と解釈するんだけど・・・どうかな。
そして「いいや!限界だ!押すね!」と押しちゃって爆破する描写。
戻ったぞ!とジャンプ当時見てた時にさらに絶望したなあ、どーすんだよコレと思いながら。
今度は救急隊員のストーリーでも始まるのかと思いきや・・・翌週、すぐに「あ、もう終わったんだ」となったのは言うまでもない。
バイツァダストを無事に発動させ勝利を確信し喜んでいる吉良に異変が・・・。
背後からスズメが飛んできて・・・通り抜ける。
さらに見覚えのない場所に困惑し時間を確認すると・・・時計は壊れており・・・バイツァダストは発動していなかった事実を知る。
そこへ・・・杉本鈴美がやってきてついに吉良と対峙。
吉良は覚えていなかったが、その前に鈴美がスデに幽霊という事実、そして何が起きたのかを思い出させる。
そして回想、何が起きたのか。
バイツァダスト発動直前・・・康一くんのエコーズ・スリーフリーズの射程範囲が先に到達。
重みでスイッチがすぐに押せず、もたついていると・・・承太郎がついに射程距離に間に合う。
そして康一くんに承太郎が君に知り合えて本当に良かったとまず先にお礼。
まず吉良の指に1撃、そして一呼吸・・・ここにいる味方の思いを集め・・・スタープラチナでブツける!このアニオリはいいね。
久しぶりに承太郎の処刑テーマーが流れるのもいい演出だ。
腕を完全に粉砕しバイツァダストを封じ完全に決まった!けど吉良自身は殺していない。
あんな重傷でスタープラチナの時止めオラオラされたら死ぬと思うけどな。
吹っ飛ばされた場所が運命を分けたというべきか、そこへバックしてきた救急車に顔から踏まれてしまう。
タイヤが顔に乗っかる瞬間、首の動きが妙にリアルで痛々しくて非常に気持ち悪い。
顔が押し潰されて死んだのかと思ったけど、この場合は首の骨が折れてから顔が潰されてるね。
で、女性隊員が私に責任です押さえつけるヒマがなかったというが、モナリザの手が〜の部分はカットされてるのか。
この死に方で顔が確認できないぐらいボロボロになりそして吉良吉影と名乗ってたという部分だけで顔が変わってた事実が消え吉良だけが死んで川尻浩作だけが行方不明になったということ。
吉良の表向きの最後は事故死、まあこれが1番いい解決方法だったのか。
スタンド能力で行われた殺人は一般人には裁けないし。
そして早人は吉良から開放されたが自分の父親が帰って来ない事実を受け止めるが・・・裁いて欲しかったと一言呟くだけ。
仲良しじゃなかったけど・・・という部分がなんとなく切ない。
そして場面が戻り全てを思い出し鈴美は自分の傷をみせつけ・・・吉良もようやく鈴美のことも思い出し状況把握。
その間、こっそり境界線、振り返ってはいけない場所に侵入。
ここで振り向かせるはずが・・・よもや吉良もこの場所がどういう場所か知っていた。
吉良パパが以前教えていたという・・・そして逆に振り向かせようとする、スルーっと元の吉良吉影の顔に戻る、まあ魂の形だけは変えられないからね。
ただここにこそ安心した生活があるというセリフカットはいただけない。
そしてこの事態をもちろん想定内でここでずっと待っていたもう一人、いや1匹。
愛犬アーノルドが吉良の腕を食いちぎるッ!その勢いで吉良を転倒させ・・・逆に振り向かせる!
誰も裁けなかった吉良はどうしようもない霊界の力によって裁かれることになる。
早人が裁いて欲しかった思いを鈴美が受け継ぎ「裁いてもらうがいいわ、吉良吉影
キラークイーンで抵抗するも体をバラバラにされ連れて行かれる・・・。
そして・・・大団円。
鈴美に思い残すことはなくなり杜王町にいる理由もなくなり別れの時。
露伴はさっさと行けと冷たくいつもどおり接するが・・・康一くんのそれでいいのか?という表情に後押しされようやく本心をさらけ出す。
この部分、マンガだと1コマだけこんな時に何強がってるんだろ的な表情するんだよね、そこもきっちり再現してほしかったわ。
そして自然と集まる杜王町スタンド使い達。
山岸由花子もセリフが追加されてる!ミキタカのセリフまで追加されたのはいい演出。
そしてついに成仏、天へ上って行く、この時のジョースターさんのセリフがまたいい。
無言で笑顔だけ送る承太郎もらしくていいね。
マンガだと最初皆が顔を上げ始めて喋りページめくったら鈴美が天へ登って行く場面になってたんだよね、それをみんなが見上げながら。
角度的に後ろ見せてたミキタカがアニメでは正面向いてたか、さすがにバランス考えてそこは合わせたわけね。
その夜・・・川尻家ではもう帰って来ない父親川尻浩作を待つしのぶと全てを知っている早人。
言えないのはキツいわな、言ったところで理解されないが。
先に食べててと言っても帰ってから一緒に食べるといいながら号泣、隠れながら号泣する早人。
そんな早人に何かを感じた母しのぶの一言に救われたのは早人だけではなく多くの読者も。
「ところであんた背伸びた?」
このさりげない息子の成長を思う母親の顔をみせたのは荒木先生のマジックだね。
バッドエンドなんだけど・・バッドエンドの中に光明を見せてくれた瞬間だよね。
親子の見えない絆がしっかりと存在しているからいずれこの親子にもハッピーエンドがやってくるという作者の配慮というべきか。
康一くんの語りがあった後、ジョセフと承太郎が杜王町を去る。
この町は大丈夫だと語るジョセフがもう完全にボケる前のジョセフになってるなあ。
それだけ赤ちゃんの世話が大変でボケてるヒマがなかったというべきか。
見送りにきた仗助だが・・・実は・・・ジョセフからサイフをかっぱらうためだった!
こういう部分が実にジョセフの血を引いてるなあと思う。
それにしみじみとした最終回は4部の主人公の仗助には合わないからギャグで〆るというのも少なくともあったんだろうな。
このガキィ〜と怒るがその後少し考えて笑顔に戻る演出追加はいいね。
透明の赤ちゃんの今後の事と承太郎の博士号は件は完全じゃないな、赤ちゃんの件で「また隠し子か?と疑われたのは言うまでもない」の部分カットだし。
そして・・・アニメオリジナルエピソード。
杜王町の人々のその後が追加。
アンジェロ岩の前で待ち合わせしてリア充っぷりを視聴者にみせつける愚行(笑)。
自分から由花子の手を握りに行くとか・・・よーそこまで発展したわな。
億泰はまたもやトニオのお店に行く、今度は父親も一緒に、ついでにネコ草も。
ネコ草の億泰パパを気に入ったという件カットは腑に落ちない。
ついでに噴上とその取り巻き3人まで来店してたんか、テーブル2つでも結構な人数一人で対応したのかトニオさん。
スゲーなあ、飲食業知ってるとそれはなかなかハードなことなのに。
そしてトニオさんにもセリフが追加されていてなにより。
康一くんの姉と母が由花子の噂をしてる横断歩道待ちのシーン。
よく見るとエステシンデレラのブスな客と間田ボコった兄ちゃんが付き合ってる!
んで吉良の会社の女性陣は吉良が顔なし死体で見付かったという噂話をしている、そこは同僚も出せよー!コアな人気があるんだから。
で、小林玉美と間田のどうでもいいケンカ、前にブン殴ったことは水に流したのか。
んで露伴のマンガ描く前の準備運動、岸辺露伴は動かない以外で見れるとは思わなかった。
さらに鉄塔にいる未起隆、鐘田一とすっかり仲良しになったのか。
仗助、康一、億泰がオーソンの前で会話、露伴が捕まったとか言ってるがこれどうも高木渉さんによるアドリフらしいね。
よくそんなのブッ混んでくるなあ。
そして最後に仗助の最後の決めのジョジョ立ち
正直・・・昨年アニメ化の話が出てアニメ絵が公開された時に嫌な予感しかしなかった。
大半のジョジョファンもこれは大失敗すると危惧していた。
さらにオールスターバトルで起用していた声優を変えたこともかなり反感を買った。
そっから・・・スタッフが死ぬほど頑張ったんだろーなあ。
とりあえずは・・・合格点は超えた。
まあカットされたセリフが多いのが不満。
47話ぐらいでやってくれれば間違いなく100点満点の内容になっていただろう。
さて・・・次は・・・5部か。
これは2018年ぐらいになるだろうな。
5部は・・・さすがに39話じゃ不可能、3部みたいに最低4クールは確保しないと駄作になってしまう可能性大。
5部アニメはやれるのか?という問いにはこういう答えが待っているはずだ。
4部やって5部やらないと・・・世界中のファンが激怒する、と。
時間は掛かるはずだが・・・じっくり待とうじゃないか。
こうやってジョジョアニメをじっくり1話1話ワシなりの視点、批評するのもしばらくはお休みになるね。
あじっくり再開できるのを待つさ。