ヒットラーの復活(違

ヒットラーの復活・・・もとい、帰ってきたヒトラーっていう映画見てきたよ。
新宿どこでやってるのかなー?と思ったら歌舞伎町のゴジラがいるところだったので迷わず済んだ。
あの映画館、やっぱり今月末にやるシン・ゴジラのことで一杯のようだ。
まあ、ゴジラがわざわざいるんだから大々的にやるわな。
上映前のCMでも何回か流れたし。
さてその見てきた映画。
あんまネタバレになっちゃうと初見の人の楽しみを奪っちゃうのでカンタンに書くか。
まあヒトラーが現代にタイムスリップしてきちゃったというありがちな設定。
最初は理解できなくて戸惑ったり時代錯誤的な発言を繰り返す端から見たらアホなヒトラー芸人にしか見えないという流れ。
で、このヒトラーが段々と現代を知り学ぶ。
コメディ映画らしく序盤は笑えるシーンもそこそこあったが・・・。
段々とドイツが恐らく今抱えている闇、問題がヒトラーを通じて見えてくる。
それについてかなりの正論をヒトラーが言うんだよね。
いや、ヒトラーってのはそりゃ歴史上クソみてぇなことしやがったのが史実として残っている。
それは時代がそういう方向になりああいう結果になったというのがよく解る。
戦争がない今のドイツにもしもヒトラーのような人間がいやヒトラーがモノマネ芸人として存在したら確かにこういうにはなるなって言うのはよく表現できていると思う。
作品の中で見えたドイツの闇。
貧困、移民問題、政治家の汚職、票が操作されている選挙。
それらにヒトラーがぐいぐい切り込んで行くってのがまた凄いよな。
正直、ドイツって国がどんな問題抱えてるかワシは全く無知ゆえ初めて耳にするような問題ばかりだ。
移民問題ってのは・・・なかなか難しい問題だよなあ。
移民に不満がある現地人の本音。
んで昨日選挙があったばかりでなかなかタイムリーな話題。
票が操作されている選挙というキーワードが出てきたり。
ある地域だと選挙に行っても行かなくても入れる人が勝手に決められているとか、途中からドキュメンタリーを見ているのかと思ったわ。
テレビに出るようになりヒトラーなのにかなりの正論を言うことで人々が段々とヒトラー芸人のことを尊敬し始める。
このままドコまで行くのかなー?と思いきや途中から他の登場人物がしゃしゃり出始めてそこはあんまり面白いとは思わなかったなワシは。
最終的なオチも正直・・・不満、物足りない。
2時間弱の作品なんだけど・・・もう少し尺があっても良かったと思う。
その後ヒトラーが政界に進出するとかドイツをいい方向へ導くとかやって欲しかったが。
ヒトラー=完全な悪、そう考えてる人は是非見てみよう。
ヒトラーの悪の部分は完全に裏側、そこばっかりが歴史上際立っているのも事実。
いわゆる表側、アドルフ・ヒトラーの表側を見ることのできる作品と考えてもいいかもね、ワシの感想だが。
ブラックユーモアの中にあるドイツの抱える闇、続編とかないかな〜?