記録より記憶に残る名馬ステイゴールド

主な勝ち鞍阿寒湖特別、それだけだった時代もあり。
天皇賞・春秋で2着。
あのサイレンススズカにもっとも迫った馬。
勝ちきれない姿に多くのファンがいて、勝ちきれないからまさかの逃げに出てみたり、時には激しすぎる気性から騎手を振り落としたり。
そして最後のレースでようやくG1に手が届くというまさにドラマティックな馬。
それがステイゴールドだった。
夏の上がり馬として少しずつ頭角を現してきて望んだ菊花賞ではまだ開花せず。
メジロブライト天皇賞で人気薄ながら2着に来た時にようやく名前が売れ始めたっけな。
ナイスネイチャの再来とまで言われ勝ちきれない姿がもうとにかく面白かった。
勝てないのは解ってるけどいつも掲示板にいる、だからこそ応援したくなった。
不良馬場の目黒記念、土曜日、たかが土曜日の重賞なのに・・・ステイゴールドはついに重賞を制した。
この時はとにかく驚いた。
マチカネキンノホシに抜かれた時は「あーまた負けたわー」と思ってたが、そこから差し返した時はテレビの前で絶叫したわ「ええー?嘘だろー!?」と。
それまでまたがってた熊ちゃんの苦労はなんだったんだよと思うような。
当時現場にゃいなかったけど、相当大歓声だったらしいな。
現地に居たファンは泣き出しちゃったとか。
さらに驚いたのは翌日の一般紙、普通の一般紙読売新聞のスポーツ欄に「ステイゴールドついに重賞制覇」とか書かれてたぐらいだから当時どれぐらい騒がれたか解るかな。
当時ネットがもっと発達していて今みたいにツイッターとかあったらもっと騒ぎ、祭りになっていただろうな。
ワシもますざぶで相当ステイゴールドネタで採用されてたのを思い出す。
ステイゴールド、ついに念願のG1でのゴール板を通過(1周目)。
これはテイエムオペラオーが勝った時のジャパンカップステイゴールドが好スタートから逃げの手に出たんだよね、それで浮かんだネタ。
ステイゴールドシドニーオリンピックを見て「メダルの色は関係ない」発言。
ステイゴールドブライアンズロマンの勝利数を見て気絶。
ふきだシアター、お題サンデーサイレンスステイゴールドまた負けたか・・・」
色んなますざぶ投稿者もかなりステイゴールドをネタにしたはず。
んで、まだラジオぐらいでしか情報がなかった時の香港ヴァーズ
当時メジロマック委員くんのところにあったムーチョチャット。
あそこで実況してたわ。
ラジオ受信できない人のためにワシがラジオ実況聞いてそれをひたすらタイピングしていく実況行為。
エーカー(エクラール)が先頭に立って抜け出したところをステイゴールドが飛んできた。
ステイゴールド来た!とタイピングしていってかなり微妙だったけど、ラジオからステイゴールド差し切った!と堂々と流れたんだよ、その時はなんも疑わずステイゴールド勝った!と入力したわけで。
レース見たらかなり危なかったなあ。
でも、とにかく嬉しかったし感動した。
ムーチョチャットは小さな集まりだったけどあの日はめっちゃ盛り上がって色々集まって会話したのを覚えている。
そのまま盛り上がっていたら、エイシンプレストンアグネスデジタルまで勝ったという一報が届きさらに盛り上がった。
翌日のスポーツ新聞でもやはり大きく取り上げられ一面はステイゴールドだったのを記憶している。
そういえば・・・ちゃんとした日本産馬でそして日本調教馬で海外のG1レースを制したのはこれが初めてだったんだよね。
それまではシーキングザパール(マル外日本調教馬)やシーヴァ(日本産豪州馬)がそれに該当してたわけだが。
そして引退してからはなんといってもオルフェーヴルゴールドシップという名馬を輩出した。
オルフェーヴルなんてまさにステイゴールドの気性をまんま受け継いでいる。
しかし強さだけはそれ以上だった。
この激しい気性こそがステイゴールド産駒の持ち味なんだろうね。
オルフェーヴルがいるんだし、この血脈は絶やして欲しくないね。
今までありがとう、競馬やってて凄く楽しいレース感動するレースを見させてもらったよ、合掌。