AパートとBパートの落差が・・・

ジョジョ3部アニメもDIOの館に入りいやが上でも盛り上がってきた。
まずはテレンスの読心術を手玉に取る承太郎。
テレンス同様に投球予告をする。
それをアトゥム神の能力で確認、嘘は言っていない・・・ハッタリか?とダービー弟。
しかし全く違う投球で翻弄される。
心が読めるのに全く違う投球が来る、そう、承太郎はイカサマをしていた。
当時はどんな方法を使ってるか検討もつかなかったよ。
能力を過信しすぎたダービー弟の弱点、それはイレギュラーな事態に脆いということ。
そのまま自分のゲームセンスで勝負していればいい勝負になったものをそれを放棄。
自分の読心術の能力に頼りすぎて本質を見失う。
どんどん冷静さを欠き精神的に追い詰められていく。
2回オモテの攻撃、承太郎は再びホームラン。
そしてダービー弟は勝てないと悟りうっかり花京院の魂を手放す。
それんしても・・・読心術の時の「YES!YES!NO!NO!IDO、いる」が全てフルボイスとは豪華だったなあ。
そしていきなり負けを認めちゃったばっかりにうっかりジョセフのイカサマ見つかちゃう。
まさかですよ、プレイをしていたのは承太郎じゃなくてジョセフだったという種がわかれば実にバカらしい、このバカらしさが実にいい!
読者だった当時もあれこれどんなイカサマを使っているか考えてたけど・・・まさかこんな簡単で下らない方法を使っていたとは・・・。
「そう、ダービー、お前の兄貴だったらこんなイカサマ難なく見破っていただろうな」この決め台詞。
兄貴より全てを上回っていたと過信していたテレンスの心を完全にへし折る。
まあ、確かにダニエルなら簡単に見破るだろうし、何よりスタンド能力に一切頼らないな。
もしこのダービー兄弟が仲良く手を組んで挑んできたら勝つことは非常に難しいだろうね。
そして命乞いをするダービー弟、初登場時の紳士さがまるで無くなった小心者である。
ジョジョのキャラは普通のバトルで負けるより心理戦で負けるとグッダグダに人間が壊れちゃうからすごいよなあ。
しばらくシリアスシーンが続く中・・・最後のお笑いシーン。
「ゆるすかゆるさねえか、心の中を読んでみりゃいいじゃぁねーか」→NO!NO!NO!
「質問だ…右の拳で殴るか?左の拳で殴るか?あててみな」
「ひ・・・ひと思いに右でやってくれ」→NO!NO!NO!
「ひ・・・左?」→NO!NO!NO!
「りょ、両方?」→YES!YES!YES!YES!
「もしかしてオラオラですかー!?」YESYESYES、OH、MY、GOD。
これは吹き出したわ、両方?もしかしてオラオラですかー?というこのムカつくサイコ野郎がお仕置きされるシーン。
笑ったし最高にスカっとしたね。
最後のお仕置きオラでした。
ぶっ飛ばされるテレンス君、吹っ飛んだ先に穴を明けジョースター他2名はそこから脱出する。
Bパート、運命のBパート突入。
その頃DIOの部屋の前で一人の謎の男がDIOに報告。
謎の男の名前は・・・ヴァニラアイス・・・なんてテキトーな名前なんだ!と思ったよ。
そして今回も改めて思ったわ、これからの季節、冷たいバニラアイスが食べたくなるわ。
そして驚いたのが速水奨じゃないか声が!ブッチ神父のCMの声が変わっていたからもしや?と思っていたが・・・。
そして冷静に見るとヴァニラアイスの服装・・・変態だよなー。
DIOはあと一人の血を飲めば体が馴染むからヴァニラアイスに血を差し出せと命令。
ヴァニラアイスは躊躇することなく自分の首を切り自殺ッ!!
当時はコイツスゲー手強そうというのが直感で解りここでリタイアしてラッキーと思ったよ。
しかしそうじゃない、DIOは忠誠心を試しただけでヴァニラアイスを吸血鬼化させて蘇らせる。
この吸血鬼化というのがポイント、DIOの血で蘇った時に吸血鬼になったとは一切書かれていないしDIO自身も触れていない。
そしてヴァニラアイス自身も気が付いていない。
吸血鬼になっちゃったことが最大の死亡フラグなんだよね、吸血鬼になっていなかったらいなかったでもっと悲惨な惨状になっていたかもだが。
そして最後の刺客、ヴァニラアイス始動。
ドアぐらいあけて出て行け、とDIO様言ったあたりちょっとイラっとしたんだろうね。
またお前はドア壊しやがったな!と内心思っていそうだ。
その頃ポルナレフ、アヴドゥル、イギーは館に突入を試みる。
その前にアヴさんがピンチになっても助けない宣言、それが油断を産み敗北を招く事になるから!と忠告。
生きて帰って来れたらごーせいな夕飯おごれよ?と解りやすい死亡フラグ立てておきました。
DIOの館内は有り得ない光景が広がっておりあからさまに危険。
そこでアヴさんとっておきの炎の生物探知機なる技を披露。
便利な技を持ってるのね・・・なんで今まで隠していたのか・・・。
そして早くも探知機に反応があった・・・と思った刹那、探知機以上にハナが効くイギーの先制攻撃。
ティナーサックスの能力、ケニーGを瞬殺。
エジプト入ってから一体何人スタンド使いを撃破したことかイギーは。
館の幻術は消え元の姿に戻る。
しかし・・・これこそが・・・最大のトラップだった。
ケニーGが隠れていた柱、ふと何かが書いてあることに気が付くアヴ。
このラクガキを見てうしろをふり向いた時おまえらは・・・
ちょうど親指が1番大事な部分を隠していた。
スっと指をズラすと「死ぬ」と書かれていた。
最大限に警戒をするアヴドゥル、炎の探知機には異常なし。
そしてイギーも臭わないようで無警戒。
何が、何が起きるのか?読者は知っている、何もかも飲み込んでしまう凶悪なスタンド使いがいることを!
覚悟を決め後ろを見るアヴドゥル・・・そこには・・・クリームのスタンドが姿を現しもうかわせない逃げれない、死ぬしかないそんな大ピンチな状況。
とるべき行動は・・・たった1つ、一瞬の判断でアヴドゥルはポルナレフを渾身の力でぶん殴りイギーごとぶっ飛ばす。
その次の瞬間・・・アヴドゥルは両手を残したまま暗黒空間に飲み込まれた。
この一連の流れ、当時ジャンプで読んでて固まったよ。
もう「え?」と言うしかなかった。
まさか、死んだのか?本当に死んだのか?こんなにあっさり?
当時ジャンプはここで終わって次週だったんだよね。
そんで翌週見てマジでアヴドゥルが死んだと言われた時には絶望感しかなかったよ。
しかもよりにもよってそういう時に限ってジョジョは巻頭カラーだったりするんだよあ。
絶望から始まる巻頭カラーだったよ。
こんな一瞬で相手を殺せるスタンド使いなんて・・・強すぎるだろ、どうやって倒すんだ?
アニメ見ててもスゲー伝わって来るけど絶望感がハンパないわ。
イギーの震えも尋常じゃない、ポルナレフの焦りもハンパじゃない、最大のピンチを迎えている。
姿の見えないアヴドゥルを探すポルナレフに絶望的な一言。
アヴドゥルは・・・粉みじんになって死んだ・・・。
前にJ・ガイルに刺されホル・ホースに撃たれた時とは全く違うこの絶望感。
何せ死体も何もかも全て飲み込まれてしまったのだから。
なんだよ?DIOより強い能力か!?と思ってしまうヴァニラアイス。
ジョジョ初見の人はこの展開、受け入れられるのかなー?
今までのほのぼの感やまったり感、ギャグテイスト、ちょいとシリアスシーン。
それらとは一線を超えたフリーザに匹敵するような絶望感。
おそらくヴァニラアイスだけで3話ぐらい使うだろう。
どんな気持ちで見るんだろうな。
この恐ろしいまでの絶望感こそもうジョジョの奇妙な冒険という作品が終わりに近づいている証拠だと小学生当時感じたよ。
まだもっともっとこれより凄い絶望感がこの先に待っているとッ!
ジョジョの奇妙な冒険第3部、もっとももっとももっとももっとも面白く盛り上がり緊張感で張り詰められ絶望感に包まれた流れに度肝を抜かれよう。