劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』を観て来た(ネタバレあり)

初日で朝イチで観に行って来ました。
思いっきりネタバレありで書くので要注意。
いやーなかなか良かった。
史実に基づいての作品だから出来れば競馬知識ゼロで観たほうが楽しめるね、そういった意味では競馬民はツラいところw。
とにかく油断が出来ない、一瞬たりとも。
何故かと言うと・・・ちょくちょくモブで色んなウマ娘が出て来るから視野を広く観てないと見逃す。
なので全部確認しようと何度も観直す人居るかもね。
物語はジャングルポケットフジキセキ弥生賞を生観戦するところから始まる。
この弥生賞・・・懐かしいと思わせるのが実況だ、もう覚えてる人がかなり少ないだろうが・・・。
「しかし譲らない!しかし負けない!これが強さ! フジキセキの強さ!」ホッカイルソーに差されそうになった時の実況・・・29年前の実況を今更・・・。
何人がこの冒頭で震えただろうか。
そして今回主役のジャングルポケット・・・映画だからか、それともそういうキャラなのか・・・表情変化が実に豊か。
んでアグネスタキオンとの出会い・・・で、早速タキオンらしさ全開でジャンポケに絡む。
やっぱちょっと危ない方のアグネスという感じなのかw。
んで・・・ペリースチームは・・・ペリースチームのままでした・・・クロフネは・・・出ません!
まあ主役ならともかくジャンポケの話で脇役的存在のクロフネの許可取るってのは非常にハードルが高かったか。
ホープフルステークスでGⅠで阪神競馬場というここはちょっと変えて来たか。
実際にはラジオたんぱ杯3歳Sだったし、そもそもGⅢだったし。
実況ベースが当時土曜でフジでもなかったのでラジオNIKKEIベースだったね。
アグネスタキオンが勝利した後実際に脚部不安だった部分もちゃんと描写されていたなあ。
んでマンハッタンカフェとの絡みが実にウザく面白いw。
そしてダンツフレームが気が付けばそばにいるという状態、目立たないような立ち位置だが胸が目立つw。
史実通りその後の皐月賞アグネスタキオンが圧勝するわけだが・・・史実通りダービーには出てこない。
実際には故障なのだが・・・故障で引退という感じを出さずもう十分走ったという感じでさっさと引退するような会見。
この辺の色んな葛藤が色んなキャラの想いってのがこの映画の1番の見どころ。
くしくも同じく4戦4勝で引退したフジキセキ、それを尊敬して来たジャングルポケット、ターフからいなくなったアグネスタキオン
トレーナーの期待に応えられなかったフジキセキジャングルポケットに託す想い。
ここら辺も割と史実なんだよなあ・・・かつてのフジキセキの鞍上、厩務員、調教師、馬主全てが同じなので。
その辺考えると面白いぐらいに映画みたいなんだよなw。
ダービーも馬の名前こそ違えどもう何となくあの馬だなーってのが競馬民にはすぐに解る。
あ、これはテイエムサウスポーだな、ルゼルだな、キタサンチャンネルだなって。
実況はフジの実況ベースだったね。
レース後のジャングルポケットの雄たけび、これ現地で観てたけど・・・まあ驚いたなあ。
こんな奇妙キテレツな馬がいるのかとw。
ジャングルポケットの雄たけびがウマ娘化で映像化されると・・・こんな感じなのか・・・。
20年以上前の当時の気持ちを久しぶりに思いだしたわ。
夏合宿のシーンでちょいちょいギャグ挟んでたのは良かったw。
お好み焼きドカ食いするヒシミラクル
合宿先の部屋の布団をレビューするアドマイヤベガ
やはり食事シーンで登場するオグリキャップ
特にアドマイヤベガがRTTTめっちゃ暗かったのでこのギャグポジは何だか救われた気持ちだったわ。
勝つには勝ったが・・・タキオンはいない、そんなモヤモヤを抱えてた人は当然当時一杯した。
その辺もちゃんと映画になり少しもがき苦しむという感じで再現されてたね。
札幌記念で変な敗戦し菊花賞でも結果を出せなかった。
そんなモヤモヤ状態のジャングルポケットを再び奮い立たせたのがフジキセキ
勝負服でマッチレースをしジャングルポケットを再びやる気にさせる。
しかし・・・それにしてもフジキセキの勝負服・・・改めて見ると・・・エロいw。
ジャンポケ斉藤が出て来るのは解ってたけど・・・大久保洋吉先生まで出て来るってのはスタッフ思い切ったよねえw。
で、結構長めのセリフ喋らせてたんだからw。
大久保先生もまさかこの年でアニメとは言え銀幕デビューするとは思わなかっただろーな。
恐らく・・・今作でラスボス扱いになるテイエムオペラオーとのジャパンカップの対決。
メイショウドトウナリタトップロードがまーるでモブ、まあ実際モブみたいな着順だったし。
直線の作画がなかなか熱くて良かったわ。
本当はレースがしたかったアグネスタキオンが走り出した時にゾクっとしたわ。
最後はジャングルポケットアグネスタキオンマンハッタンカフェダンツフレーム4人のライブで〆。
史実を知っていなかったらもっともっと楽しめたんだろうなあ・・・。
そこは競馬民のツラいところ。
記憶を無くして観れたらどんな感情になっていたんだろうな、そこはウマ娘しか知らない人らが羨ましい。
なので5点満点中・・・3点です。
最初から結果を知っているから心の底からワクワクしないってのが最後まであった。
これ・・・結果知らなければもっと評価高く出来たわ。
難しいところだねえ。
残念だったのは・・・新規のウマ娘の登場が無かったということ、クロフネのサプライズは無かったし。
エンドロール後のオマケってのもこの作品には無かった。
なのでエンドロール流れたら立ってもいいよ。
もし次ウマ娘映画にすることがあるなら・・・どの馬になるんだろうな。
まあどの馬にしても面白いことになるだろーよ。
だって・・・競馬面白いもん。
ウマ娘化したって同じように面白いってのは当たり前じゃあないか。
明後日の日本ダービーウマ娘化するぐらい面白い内容だよきっと。