史実の競馬にはもっともっと面白いストーリーがある

アニメ、ウマ娘プリティーダービーが無事最終回を迎えた。
まあ、正直競馬ファンからしたら微妙な始まりだったなあ。
スペシャルウィークサイレンススズカが女の子というホントにアホな設定。
何でも美少女化する今の流行りもついにここまで来たかという最初の反応だね。
競馬ファンというのは・・・実はアニメマニア並、いやそれ以上に色々とうるさい。
本物の競走馬の色んな部分をちゃんと再現していないと確実に文句を言うからだ。
競馬知識の無い人が見たら気付かないが、競馬をよーく知ってる人が見ると結構な細かい箇所ちゃんと競馬を知っているからこその小ネタがちりばめられていた。
部屋の中でうろうろするサイレンススズカ、頭でっかちと言われ「誰の頭がデカイって?」と怒るビワハヤヒデ、大食いなオグリキャップ、失格になるスーパークリーク、ゲート入りを拒むセイウンスカイ、やっぱり3着になるナイスネイチャ、とまあ色々。
何より1番不安視されたのが・・・やはりサイレンススズカ
話が進むにつれてどんどん近付いて来る運命の天皇賞・秋
ザワつく史実を知っている人、知らずに調べちゃって事実を知り衝撃を受ける人。
待っているのは史実か?IFストーリーか?それとも・・・?
結果は・・・史実と同じ・・・だが命は助かったというもの。
そして時間をかけて復帰し追い込んで勝利するというもの。
ま、色んなご意見はあるが・・・20年前、あの悲劇を知っていて号泣したワシは・・・ほんの少しだが胸のつっかえが取れた感じがした。
サイレンススズカが20年振りに勝利、アニメとはいえ・・・少しは救われた人はいるんじゃないか?
あとはエルコンドルパサーがダービーに出走してきてビルドアップリバーが除外(笑)になるIFストーリーにはなったが・・・解説にまさかの武豊ご本人登場には爆笑したなあ。
しかもその日、騎乗停止になってたという偶然。
主人公をスペシャルウィークにしたというのもなかなかいいチョイス。
シンボリルドルフテイエムオペラオーといったG1勝ちまくった馬はいるけどあくまで脇役。
勝ったり負けたりでも強い、けど時々ド惨敗する。
1番ストーリーが面白そうだから選ばれたかな?
サイレンススズカだけだと悲劇しか無さそうだったし。
同じチームにはトウカイテイオーゴールドシップダイワスカーレットウオッカメジロマックイーンがいてありえないほど豪華だったりw。
オープニングでウオッカゴールドシップトウカイテイオーのレースシーンがちゃんと史実通りの動きをしていることも話題になった。
トウカイテイオーの涙なんて当時の鞍上田原成貴の涙を再現しているとかなかなかマニアック。
最終回の終わり方が賛否両論あるが・・・アレは所謂ご想像にお任せエンドってやつだね。
ワシはそれを昔ろくでなしブルースで体験している。
アレは主人公の太尊と成吉が最後やっと公式戦で戦うところまでいきゴングが鳴って終わるという決着不明で幕を閉じたわけで。
それに近いものがあるよね、一部では18頭同着とか言ってるけど・・・その辺は各自各々の想像でいいんじゃないかな?
最後に次世代の無名なウマ娘が出てきて終わるが・・・その無名のウマ娘が・・・どうにも・・・キタサンブラックっぽいのがまたイイね。
キタサンブラックスペシャルウィーク以上に面白い話になりそうだが・・・あくまで名も無きウマ娘、これも想像するのは自由ってか。
このウマ娘を見て実際の競馬を持ってくれて競馬って面白いじゃん!と思ってくれる人がいればそれは嬉しいことだね。
色んな形で競馬が注目されファンが増えてくれるのは喜ばしいことだ。
ここから競馬を覚えて実際に競馬場へいき、名馬と出会い大レースを見て感動するという競馬ファンならではの楽しみ方。
これを共有してくれる人が今回増えてくれたら・・・この美少女化も決して無駄ではなかったと思えるね。
最後に一言。
ダイワスカーレットちゃん可愛すぎエロいw。