ちゃんとした最終回を迎えられなかった作品

銀魂が残り5話でついに完結するという。
15年間の連載かあ・・・しかしまあ、名作がちゃんとした形で最終回を迎えられるってのは幸せだね、その言葉をよくワシは口にする。
何故ならば・・・世の中には打ち切りという非情の現実を付きつけられて止む無く最終回を迎えてしまう作品というのが星の数ほど存在しているからだ。
まず・・・。
魁!男塾
名作で迷作で今でも様々なシリーズで続いている作品なのだが・・・。
実は1度無念にも打ち切られてしまっている。
藤堂兵衛(字うろ覚え)によって宇宙空間に幽閉されてしまった江田島平八男塾塾長。
取り戻すのに7つのフロッピーディスク(時代を感じるw)を手に入れる内容のストーリーになっていたのだが・・・。
宇宙空間でたまたま近くにNASAのロケットがいて塾長がそれに無理矢理乗り込む。
さらに宇宙服と鎖にしがみ付くだけという装備で大気圏を突破、そのまま無事に帰還してしまう。
と、なるとフロッピーディスク集める必要はなくなり桃達が戦っていた場所へクレーン車で突入。
相手大将をクレーン車の鉄球で2コマで撃破、今までの戦いは何だったのかと思う流れに。
唐突に現れる風雲羅漢塾の熊田金三との真の男対決が勃発、長期化するわけでもなく淡々と話が進みいきなり時は流れ卒業式へという展開。
ようは単行本化する時に話数調整のどうでもいい話になったというわけで。
この打ち切りにより1番の被害を被ったのは・・・せっかく男塾に入ったのに戦闘出番が1度も無かったガンダーラ16僧の朱鴻元であるのは言うまでもない。
CHIBI
キャプテン翼でお馴染み高橋陽一先生による学生ボクシングマンガ。
主人公の仲本智が小柄でボクシングではストロー級を目指すという流れになるが、そもそもアマチュアだからモスキート級という表記にすべきところを気付かずに前半までストロー級と書いてて途中から修正が入った問題作。
インターハイでライバルのヤンキー一本松圭吾と戦うがいくらパンチを入れても効いていない。
頼みの必殺カエル跳びアッパーも通用せず・・・迎えた最終回・・・。
何故か突然主人公はコークスクリューパンチを使い始めそれが大ダメージ、さらにコークスクリュー版のカエル跳びアッパーを繰り出しあっという間にKO勝利。
当時読んでて「何で急にそんな技使えるようになったんだ!」とツッコんだもんだ。
まあ、ありがちな最終回に急に強くなりあっという間に倒しちゃうよくあるケースか。
全日本!妹選手権
これはそこそこマニアックなネタもありキャラも悪くなかった作品なのだが・・・。
連載していた雑誌が廃刊(休刊)になってしまい他誌の移動もなく突然最終回を迎えてしまったわけで。
同じく連載していたおとぎのまちのれなもそれまでの流れを無視するような展開で無理矢理最終回を迎えてしまったり・・・。
ちなみにヤングマガジンアッパーズという雑誌ね。
無頼伝・涯
福本伸行作品のマガジン作品、少年誌向けとは思えない複雑奇妙な内容。
不良少年を更生させるために天井下げて犬のような生活させたり電気流したりと福本ワールド全開過ぎて少年らには全く評価されず、いや・・・ちゃんと書いていれば福本作品らしく面白くなるはずなんだろうが・・・これは完全に連載する雑誌を間違えた、せめてヤンマガ
更生施設を脱出するために涯が自ら手首を切るあたりは正直理解が追いつかなかったわ。
そして何とか助かり更生施設を脱出し通常の生活に戻った涯の最後のシーン。
「孤立せよ・・・!」
マガジンコンビニで立ち読みしながら思わず「え?」って言葉が漏れたわ。
燃える!お兄さん
一時はアニメ化もしそこそこ人気を集めたのだが・・・。
作風自体も相当迷走し1度は社会問題にまで発展してしまう問題作も載せてしまう。
宇宙人と戦ったりするバトル展開はそこそこ面白かったのだが・・・。
後半バトルは一切せず、国宝家の普段の生活をずっと描いていて最後はなぜかコントをやっておしまい。
何故にキャラクター使ってコントを始めたのは意味不明。
迷走に迷走をした結果・・・コントで打ち切り終了・・・どういうことやねん・・・。
・・・。
・・・・。
・・・・・。
これ書き出すと止まらないなあ。
それだけ世の中には不遇の最終回を迎えてしまった作品があるということやね。