モブから主役へ、広瀬康一

やたら虹村兄弟の回が長かったので今後の流れがどうなることやら心配したが・・・。
どうやら微妙な回はかなり早い流れになるようで。
今回の広瀬康一(エコーズ)の回。
30分で収められるのか?と心配しておりました。
結果論から言うと・・・だいぶ急いだな〜と感じた。
もう少し尺があったほうがじっくりしていいんだが・・・さすがに難しいか。
1〜3クールとかじゃあ難しいもんなあ、昔みたいにじっくりクール数関係ないアニメとかもう少し増やして欲しいと思うわ。
さて1回ポッキリかと思った杜王町レイディオが今回も冒頭から流れたわけで。
バッキーさん登場回数今後も何度かありそうだな。
康一くんが新しく買った自転車での通学シーンから。
高校へ行くのにバスと自転車の2択、高校生なら悩むところだねー。
で、その自転車で袋に入った何かを轢いてしまう例のシーンだが・・・。
「ポムギッ!」がなかったなあ〜、ちょっと不満。
そして小林玉美登場、おお?小さい、小さいぞ!
マンガで初登場時に大柄なゴロツキな感じだったからそこ原作再現するのかと思ったのに。
OPで既に小さかったからある程度は想定内だが。
と、なると間田も最初から小さいだろーな。
それにしても地面の落書きが酷くて玉美よりそっちに注目しちゃったよ。
んでジワジワと追い込む小林玉美のチンピラっぷりがなかなかリアル。
実際にこういうことやってる人いるんだろーなあ。
自分が立場的に弱いと思わせて追い込むのはヤクザやゴロツキ・チンピラの常套手段だね。
そしてまんまと能力にハマってしまう康一くん。
錠前がひっつく時にカギがかけられる演出はいいね。
錠前がついたら後は自動的ってのがまた面倒な能力。
極悪人にゃあ全く通じないけど一般人には強い能力だね。
ジョルノみたいな「すまん、ありゃ嘘だった」で済ますような主人公にも通じないね(笑)。
でサイフからお金を出すときに「チーン」とレジキャッシャーの音、今回はそういう演出なのね。
しかもちゃんと1999年というのを忘れてないね、お札が新渡戸稲造夏目漱石だし。
玉美の声を出し方もいいねえ、それまで妙に甲高い声かと思いきや「裸足でやれ」の部分のドスの聞いた声。
もう少し時間かけてやったほうが凄みが増すだろうが尺の都合か。
ここで遠くから見てた億泰と仗助がようやく登場。
不良とゴロツキの絡みって今じゃあんま見られないか。
一応敬語使ってる仗助だけどかなり見下してる感出てるな。
億泰もなかなかのヤンキーだなあ、頭悪いせいですぐに手が出ちゃうし。
50万払ってもらうぜ〜の部分でもレジの音がなったなあ、あと何回なることやら。
明らかに小物のハズなんだが・・・スタンドを見に付けるってことはそれなりの精神力を持っているんだよなあ。
だからこそ億泰に殴られてすぐに機転利かせてわざと転んで前歯を折る行動に出られるわけだし。
チンピラの覚悟ってのは持っているようだね。
で億泰も玉美のペースにハマっちゃうわけで。
あれ?億泰この前康一くんに随分酷いことしてたよねえ?その時は罪悪感ってなかったのかな?
兄貴が死んで少し改心したってことでOK?
しかし仗助には・・・無力!
あっさりとこの状況を打破。
これ昔の承太郎だったらとりあえずオラオラ叩きこんで無理やり解除させてただろーなあ。
んで罪悪感が消えたらそのまま能力も消滅、使いどころが難しい能力だよなあ。
悪事にも使えるしいいことにも使えそうなんだけどね。
しかしだいぶセリフがカットされてたねえ。
仗助のハマったらヤバイスタンドだったという見解もなかったし。
当時はコレだけで出番終わりかと思ったら今度は康一くんの家で続きがあるとは思ってもなかっただけにその後の流れには脱帽したわ。
康一くんの母親との会話もだいぶ端折られてるなあ、アゴ砕いたのよ〜のくだりもなかったし。
そして本題にはいる玉美、やり方が手馴れているというか・・・既に何回か同じように稼いでいるな・・・。
さらに相手に信じ込ませるためにわざわざレシートを忍ばせたあたり凡人ではなくかなりの機転が利くことがわかる。
50万にこだわるな〜と思ってたら今度は土地と家を狙うという本性を現す。
さらに広瀬家は追い詰められていることは判明、姉まで既に術中にハマっていた。
どうでもいいがねえちゃん美人だな。
これは・・・薄い本が確実に出来るな。
食べ頃じゃーんって言う時に物凄いゲスさを感じさせる、果たしてこの危機をどう乗り切るのかな?そこでついに康一くんが覚醒ですよ。
色が付くとセルの初期みたいだな。
基本直接攻撃には弱い玉美、攻撃力は皆無だもんなあ。
でも傷つけると逆にピンチになるのでは?と思ったさ、当時は。
エコーズがブン殴るも全く効いていない。
すると・・・玉美の顔には「バキ」という文字が・・・。
そして・・・音が・・・止まない!
これアニメーションでどう再現するんかと思ったがなかなか面白いな。
それまで「音」を武器にしてたのはせいぜいジャイアンぐらいが有名か(笑)。
それをマンガでやっちゃう荒木先生はやはり凄いよなあ。
これ以降、音を武器に使うマンガのキャラが結構増えたでしょ。
第一人者かもね康一くんは。
まあ・・・ワギャンもいるけどね。
直接的な攻撃力はないが、音で相手を追い込む、これもまた地味に凶悪だなあ。
3部は純粋なバトルが多かったが4部あたりから攻撃力のないスタンドバトルってのが増えてきたんだよなあ。
そして唐突に松尾芭蕉の俳句「静けさや 岩に染み入る 蝉の声」
そこで康一くんのスタンドのイメージは蝉なんだなーと知る。
しかし・・・中の人が同じだから康一くん興奮してくるとドンドンジョニィに近付いてくるなあ〜。
しかしここで玉美も最後の意地を見せる、ナイフで自ら傷を付け康一くんがやったように見せる。
玉美の機転の利きようは凄いなあ、なんとなくだがエリートヤンキー三郎に出てくる河合星矢を連想させるなあ。
それを見ちゃった母親と姉、錠前がさらに大きくなる・・・改めてみるとどっちも巨乳である。
追い詰められた康一くんが・・・予想外の行動にッ!
自らの能力で「信じて!」と母親に音を貼り付ける。
そして母親を正気に戻す、もう行動が完璧に主人公だよコレ。
アニメーションになると余計にそう見えるわ。
親が子を信じるッ!この展開もなかなか熱いわ。
そして玉美の能力を無効化するんだからたいしたもの。
そこで完全に戦意喪失する小林玉美。
トドメは康一くんの悪顔で「明日までに50万持って来いッ!」
何と言う漆黒の意思・・・もうね・・・この辺ジョニィそのものじゃねーか。
こんな場面でしっかりギャグは入るのも荒木ワールドだよね。
康一のその漆黒の一面に心底おびえたのかすっかり玉美は一方的舎弟になってしまいました。
事情を知らない仗助と億泰は困惑、いいオチだ。
完全に主人公康一君の回でした。
これがあと数回あります4部には。
さて次回はサーフィスの回。
これも1話で終わらせるのか・・・。
多分随分端折るんだろーなあ。
パーマンのくだりは・・・どうかな?カットされるかな?