セイスンスカイ死す

セイウンスカイが死亡。
残念なニュースが飛び込んできたなあ。
スペシャルウィークキングヘイローと3強を形成してた一頭。
良血な2頭に対し、このセイウンスカイは物凄く雑草魂的なイメージが強い。
何しろ父シェリフズスターなんてまるで聞いたことのない血統だったわけで。
完全に行方不明になっていたことから、ますざぶでは東スポばりな扱いを受けていたわけで。
この馬は乗り方凄く難しかったと思うな。
ジュニアカップをぶっちぎって勝って頭角を表して弥生賞で逃げを打ったらスペシャルウィークに捕まり。
皐月賞では番手競馬をして押し切る、逃げると思われたダービーで逃げずに京都大賞典では引っ掛かったように見せた大逃げ。
さらには3,4コーナーで捕まりそうになるという死んだフリまで披露。
菊花賞ではハククラマ以来の逃げ切りを披露。
何しろその前の週でサイレンススズカが死んだのでこの逃げ切りは泣けたわ。
有馬記念でその逃げが期待されたけど思ったより伸びなかった。
春の天皇賞では同型馬+スペシャルウィークのマークにあって3着。
札幌記念で差す競馬をして脚質転換に成功したかに見えたけど・・・。
次の天皇賞でゲート不良で論外。
運が悪く長期休養に入ることに。
ライバルのスペシャルウィークグラスワンダーと接戦を演じ2着に敗れ引退。
同じくライバルのキングヘイローはようやくG1を取った後、有馬記念でらしさを最後に見せて引退。
セイウンスカイはこのまま引退するのかと思われたが・・・。
セイウンスカイはもう1度ターフに戻ってきた。
2001年の天皇賞・春
勝てる要素は全くない、菊花賞を制したあの頃の馬体は既に無くなっていた。
しかし・・・。
スタートが切られ何とセイウンスカイはハナに立った。
この瞬間大歓声が起きた。
自分も見てて涙が出そうになった。
スペシャルウィークキングヘイローもラストランでらしさを見せて引退していったが。
セイウンスカイもこのレースで3強の中では自分の中では最もらしさを見せた瞬間だと思う。
結果は16秒近く離された大差負け。
結局この馬って、どの脚質があっていたんだろうな。
イメージ的にはやっぱり逃げなのかな。
こういう個性派の馬・・・また出てこないかな?
3流血統から這い上がって大レースを勝ちライバルにも恵まれ、自身もハラハラさせるレースをしてくれたり。
知名度では全く叶わないけど、どこかオグリキャップっぽさがあったねこの馬には。