マイナー名馬・スリリングサンデー

名馬、ダイワメジャーダイワスカーレットの上に名馬・・・になれなかった馬が居た。
実力は確かに名馬になれるハズだった・・・。
それがスリリングサンデーだ。
この馬の世代はテイエムオペラオーナリタトップロードアドマイヤベガが居る。
デビュー戦で後のNHKマイルCの覇者シンボリインディを下し、エリカ賞では後のダービー馬のアドマイヤベガと接戦を演じる。
素質の高さから早くもクラシック候補の呼び声が高まり、続く福寿草特別ではトゥザヴィクトリーナリタトップロードを全く寄せ付けず圧勝。
まだ500万までしか勝っていないが、とにかく注目を集めた。
順調なら確実に皐月賞で上位に来れる強さはあったはず。
オペラオー、トップロード、ベガに続く4強になっていたかも知れない。
しかし・・・。
クラシックを目前にして無念の故障。
土曜競馬中継でも冒頭で伝えられるほどの出来事として扱われた。
何せ、シンボリインディに勝ち、アドマイヤベガと接戦を演じ、トゥザヴィクトリーナリタトップロードを寄せ付けない馬なんて普通に考えたら相当強い馬となるハズ。
しかし残念ながらスリリングサンデーはもう名馬にはなれなかった。
2年のブランクが空き、自己条件ですらなかなか勝てない馬に成り下がっていた。
さらに故障しブランクが空いた頃にはクラシック候補と言われた姿は無かった・・・。
たった1度の故障で全てが台無しになった。
これほどの馬がG1はおろか重賞すら勝っていないのは残念でしょうがない。
しかしそれも競馬と言ってしまえばそれまでだが。
一応種牡馬にはなっているが、大きな結果は残せていない。
弟のダイワメジャーが一流種牡馬になれば同じ血統ということで価値が上がるのではないか?と期待するしかない。