大切なのは真実に向かおうとする意思

ジョジョ5部アニメはついに今にも落ちてきそうな空の下で回。
原作未読の視聴者はこの不穏なタイトルから色々察するんだろうなあ。
エアロスミスがリゾットを銃撃したところから。
すぐに現場に向かおうとするナランチャアバッキオだがブチャラティが制止する。
少しでも早くここでリプレイを終わらせろというブチャにノトーリアスBIGの時のような倒しても尚襲ってくる不安を拭えないアバッキオ
現場にはブチャラティナランチャが行くことに。
まあ当然といえば当然なんだけど・・・ここでブチャラティが残っていれば・・・。
リプレイ8~10分かかると言うが5分でやれとなかなか無茶ラティ。
ジョルノとミスタにも集合をかけてはいるんだけどねえ。
その頃戦闘不能になったリゾットは最後にボスの顔を見たがる。
逆光で見えにくい状態。
瀕死の重傷だが冷静に自分に都合のいいようにリゾットに鉄分を戻すように説得。
ブチャラティらにあっけない敵と思われて死んでいくのは屈辱じゃないかと言うけどボスらしくなかなか自分勝手w。
死ぬ最後の瞬間まで諦めないリゾットは吹っ飛んだ自分の肉片を利用しエアロスミスに再度自分を攻撃するように利用する、ボスの身体をがっしりと掴み!
しかし今はドッピオではなく正真正銘のボス、キングクリムゾンの能力を知らなかった。
エアロスミスの銃撃は・・・リゾットにだけ降り注ぐ。
時間を0,5秒だけ消し去り銃撃はボスの身体をすり抜けた。
これでナランチャがもっと銃撃続けてたらまた運命は変わっていたんだろうが。
ついにリゾット死亡、そしてボスは依然ピンチのまま。
這いずりながら逃げる、エアロスミスもレーダー探知は出来ても映像ではないから現状を把握まではできない。
機銃で蜂の巣になって死んでいるリゾット、死んでいるのだけは確認。
しかし冷静なブチャラティはチーム暗殺者であることを分析、そしてさっきまで戦闘があったことまで見抜く。
しかしナランチャは納得できない。
すぐに脚にだけスタンド硝煙が出ていないことことを指摘、ここでナランチャが確認して「あっ」と言う部分は微妙にカットされたか。
どうやって呼吸のレーダーに反応していないのかまでは不明のままだが。
そして追跡を開始するブチャラティナランチャ
ナランチャ1人の洞察力じゃあ絶対ここで終わってたんだろーなあ、ブチャラティの洞察力が加わればより役だつスタンドなのがエアロスミス
レーダー精度を上げるとカエルや野鼠の呼吸まで探知してしまいより追跡が困難になるというが自分らから逃げる動きだけ探せばいいと諭す。
ボスはそのカエルを喰らい少しでも鉄分を補給、ボスも執念が凄い。
ジョルノもミスタも異変に気付き現場に間もなく到着する。
アバッキオは・・・まだリプレイに至っていない。
そこへ・・・海辺でサッカーをする少年たち。
その頃ナランチャは自分らから逃げる動きを発見し追跡、ここでブチャラティのハンドサインがいい感じね。
静かにナランチャに戦闘態勢に入らせて、そこへいるであろう敵へ攻撃宣言。
覚悟を決めていると判断し攻撃に入るが・・・そこにはボスではなく・・・。
一方アバッキオ近辺でサッカーする少年らが枝にボールを引っ掛けていた。
ムーディーブルースはまだリプレイに至っていない、6月も終わりそうだった。
しかしどうにも近くの少年らが邪魔、しぶしぶボールをとってやるアバッキオ
口は悪いが実はかなりいい人、何せ元・警官だしねえ。
その頃ブチャラティらは口を靴紐で縫われ血液を抜かれた子供を前にしていた。
オレよりもクソガキだ!等のセリフはカットされたか。
血液を抜かれていた理由・・・当然ブチャラティらにはわかるはずもない。
そして・・・ボールをとってあげたアバッキオは少年らに礼を言われると・・・。
少年ドッピオになっていたボスに心臓を一突きッ!
原作だと3発ぐらい殴ってた気がするが・・・。
生まれ故郷はいい、ツイていると呟きボスはまんまと逃走。
そしてアバッキオは・・・。
CM明け、薄暗い景色の中1人食事をするアバッキオ
当時読んでて展開が飛びすぎてすぐには理解できなかったなあ、このシーン。
食事をしているが足元から物音がする、覗き込むと警官がガラスの破片を採集していた。
強盗事件があり被害者は瓶で殴られて破片が全部揃っていない、持ち手の部分が見付かっておらずそこから指紋が採取できるかもと説明。
そんな中から探すのか?仕事だからな、とここでアバッキオが警官という仕事に昔の自分を思い出す。
何故そんな面倒をするのか、犯人が捕まってももしかしたらズル賢い弁護士が無罪にするかも知れないのに、と聞く。
結果だけを求めていない、結果だけ求めると人は近道をしたがる。
近道をした時真実を見失うかもしれない、やる気も次第にうせていく。
「大切なのは真実に向かおうとする意思」だ。
向かおうとする意思さえあればいつかは辿りつく。
これに心打たれるアバッキオはかつて自分も立派な警官になりたかったと語る。
すると・・・警官は突然アバッキオの名前を呼ぶ。
お前は立派にやっている、あの頃の意志に戻りつつあると。
何故名前を知っている?と、何かを色々思い出してきたアバッキオ
そう、仲間の場所へ戻らなくては・・・やることがあるから・・・。
しかしあのバスに乗ってここへ来た、ここは終点なんだと諭す警官。
それまでセピア調だったがここで日差しとともにカラーが戻り警官を改めてみる。
その警官は・・・アバッキオ汚職のせいで強盗に撃たれ殉職したかつての同僚警官だった・・・!
この辺のアニメ演出は最高やな、セピア調からカラーが戻るってのは・・・イイね。
アバッキオの感情は溢れ涙する、もう2度と会えない同僚に会えたことからか?同僚への申し訳なさからか?それとももう自分が死んでいることを理解したからか?
答えは・・・きっと全部。
警官という立場だがボスという悪を倒すために真実に向かおうとする姿をずっと上から見ており「私が誇りに思うぐらい立派に・・・」と。
アバッキオはボスに一撃で葬られており狼狽するナランチャ、黙って立ち尽くすブチャラティとミスタ。
もう治せない絶望に沈むジョルノ。
この場所からはもうボスの足跡はつかめないから移動を提案するブチャラティ
ナランチャの声優さんの演技力が光るなあ。
もう少しだけ待ってくれ、今すぐ起き上がるからとか狼狽する姿が涙を誘う。
蹴りいれるぜこの野郎!と激怒するナランチャ、それを押さえるミスタ。
雲の隙間から光が差し込み安らかな顔で死んでいるアバッキオの顔を見てナランチャはついに号泣。
アバッキオを1人ぼっちに置いていくことを悲しむ、怒りと悲しみを押し殺すように唇をかみ締めながら冷静さを保とうとするブチャラティ・・・リーダーであるつらいところだね。
ここでジョルノがアバッキオが何かを握っていることを察知、そして元の場所へ戻るようにと生命を与える。
するとそこには・・・アバッキオがすでにリプレイは終了していたことを証明するものが・・・。
石碑に若き日のボスの顔と指紋を押し付けデスマスクとし死ぬその瞬間までスタンドを解除しなかったアバッキオ
ジョルノならきっと気付いてくれるという最後の最後であんなに嫌っていたジョルノに想いを託して・・・。
ずっと嫌ってたジョルノに最後託すってのがいいんだよねえ、そして誰よりも優しく正義感のあったのがアバッキオだったりもする。
そんなアバッキオが最初の犠牲者・・・いや、2人目の犠牲者というのが正しいか。
真実に向かおうとする意思は残りの者が感じ取ってくれると今にも落ちてきそうな空の上からのメッセージ。
アバッキオの死体にはジョルノが花を咲かせていた。
これはアニオリだがなんとこの花、ルドベキアという説。
そしてその花言葉・・・「正義」
このアニオリは実に泣かせるねえ。
そしてエンドロールのキャストでアバッキオの名前が1番上に来るという配慮。
悲しみだけで終わるのではなくそこから意思を受け継ぎさらに覚悟を固め先へ進ませるという流れ、なかなかこういう流れに持っていける作品はないよ。
死んで悲しんで終わりって流れの作品結構あるし。
ここが荒木先生の作品の重さなんだよねえ、死ぬということを非常に重く描いている。
さて・・・次回はまた特別編か、また総集編かな?
尺あるなら多少無理してでも39話以上にして欲しかったなあ。