今年のジャパンカップは豪華メンバーと言われている。
ジェンティルドンナ、ジャスタウェイ、ハープスター、ワンアンドオンリー、エピファネイア、イスラボニータ、トーセンジョーダン、スピルバーグ、フェノーメノ。
まあ、こう書けば実に豪華なメンバー・・・。
けどまず冷静に見て欲しい。
これは「ジャパンカップ」だ。
海外馬招待競走だ。
今年はなんとたったの３頭、どれもこれもマイナーどころだ。
もしJRAが渡航費負担していなかったら確実に来ないだろうな。
しいて言えば・・・アイヴァンホウぐらいか、そこそこ有名なのは。
日本馬がじぇんじぇん勝てない時代があったが・・・。
今じゃ海外馬がじぇんじぇん来てくれないジャパンカップになってしまった。
賞金上げれば来るであろう安直な手段に出た結果・・・。
日本馬による天皇賞軽視スタイルが出来上がってしまった。
毎日王冠、京都大賞典がステップレースなのに最近は天皇賞をステップレースにする馬が増えた。
そのおかげで低レベル化、過疎化が進む毎日王冠、京都大賞典。
もうオールカマーを使うＧ１馬なんてほぼ消滅してしまった。
話がそれたので戻そう。
安直に賞金を増やしただけでは今はほいほいと海外馬はやってこなくなった。
原因はまだまだある。
香港国際競走の存在。
メルボルンカップ、凱旋門賞、ブリーダーズカップ、これら大レースの日程。
ジャパンカップと香港競走じゃ圧倒的にローテーションが香港開催が有利。
そしてここが重要・・・。
海外馬にとって・・・東京競馬場というのは・・・非常に走りにくい馬場。
正確には走りにくいというか結果を出せない馬場。
こんな高速馬場で競馬をやってるのは正直日本ぐらいでしょ。
昨今この高速馬場仕様の東京競馬場に苦しめられたり故障した馬がどれぐらいいただろうか。
それに対し香港の馬場はどちらかというと欧州より、硬い馬場でも安全考慮と称して散水するような競馬場だ。
あとは詳しくは知らないけど、出走ルールみたいなものがやはり香港のほうが緩いらしい。
そんな日本の馬場に適した日本の有力馬と適さない海外馬だったら・・・もう結果は見えている。
昔と違って日本の競馬のレベルも上がっている、上がってしまったがゆえに・・・。
カンタンには勝てなくなった、馬場適性関係なしに勝てるほど甘いレースではなくなっていた。
悲しかな、もともと日本の競馬のレベルをあげることが目的で創設されたジャパンカップなのに・・・。
レベルが上がった結果、外国馬が来ないという事態になってしまった。
ディープインパクトが居た時は３頭しかこない状態でアレは強いから仕方がないと思ってたけど・・・今年は・・・寂しすぎるなあ。
ジャスタウェイとハープスターが怖いから避けた？その可能性はそんなに高くないよなー？
毎年かなりの頭数が登録していたジャパンカップだが・・・。
年々数が減少してきている。
このジャパンカップもジャパンカップダート化してしまう日がそんな遠くないかもな。
もっとも・・・ジャパンカップなのに海外馬が来ないなんてJRAのメンツ丸つぶれになることだけは避けるだろうから、どーにかして海外馬持ってくるだろうね。
ビッグネームがジャパンカップに来てくれたらどれだけ盛り上がることか。
近年、そんなジャパンカップないよね〜。
やはりそのビッグネームが来て凄くワクワクしたのはモンジューが来日した時か。
エルコンドルパサー、そして日本馬の夢を打ち砕いた憎き存在の世界最強馬モンジューを我々競馬ファンは１番人気で迎え入れたんだよなあ。
日本総大将のスペシャルウィークがそれを迎え撃つ。
あんなに完璧なストーリーはなかなかなかったよ。
無理だとは思うけど・・・もし・・・もしも・・・。
トレヴが出走してきたら・・・注目度は大きく変わってただろうな。
