2011年の天皇賞・春のレベルは?

賛否両論の昨日の天皇賞
多かった意見では、出たり入ったりで見応えがあって面白かったという意見。
自分はあんまりレベルの高いレースではないと考えている。
まずけん制し合って誰も逃げようとしない。
まあ、そもそも逃げると思われたナムラクレセントが出遅れたんだから仕方が無いか。
最初の直線で引っ掛かり順位を上げた馬は絶対沈む、という小島太理論でトゥザグローリーはもう無いと見てて思った。
向こう上面でアクションを起こして順位を上げて粘れた馬はかなり少ない。
95年のライスシャワーぐらいじゃないかな?勝てたのは。
マヤノトップガンが勝った時のサクラローレルもかなり早めに動いたけど最後差されたし。
あのナムラクレセントの追い上げはいちかバチかだろうね。
出遅れた場合はああいう競馬するしか無いかな。
だから騎手の腕も重要なわけで。
長距離の乗り方を知っている騎手じゃないと結果はついてこない。
そして今回のタイムの遅さ。
馬場状態を考えても近年最も遅い時計。
メジロブライトの時に次ぐ遅さ。
あの時はファンドリリヴリアというペースメーカー的存在がいたからいいが。
やはり今、JRAでは長距離レースが圧倒的に少ないことに原因があると思う。
短距離やマイル重賞は数えるのが面倒くさくなるぐらいあるのに対し、3000mを越える重賞は指で数えるぐらい。
それどころか3000mを越えるオープン戦なんて全く見当たらない。
これでは長距離レースが廃れ、騎手らが長距離レースが上手くなるはずも無い。
そしてその結果・・・長距離血統の消滅に繋がっていくわけで。
ライスシャワー種牡馬になれたとしてもきっとリアルシャダイの血脈は途絶えてただろうね。
スローペースでひたすら我慢して遅い時計で3200mを走って勝つ競馬なんてダメだわ。
そんな中距離馬でも勝てる天皇賞は中身がないね。
しかし、そんな中で最も期待しているのが・・・。
ディープインパクト産駒。
ディープインパクト自体が物凄くステイヤーだと思ってるので、いやこの馬は何でもバケモノクラスか。
実際ステイヤー気質が高くないと天皇賞で3分13秒なんて桁違いの時計は出せない。
このディープインパクトの血脈がステイヤーであれば、あと2〜3年後の天皇賞はもっと面白いことになると思う。
ダンスインザダークが長距離で結果を出しているが、デルタブルース種牡馬として残れなかったのでダンスインザダークステイヤーを残すのは難しいと思うし。
ヒルノダムールマンハッタンカフェ産駒で適正があるように思えるが、ヒルノダムール自体がそこまで長距離得意では無さそうだし。
実際藤田騎手も昨日のインタビューでそれっぽいこと言ってたし。
だけど・・・親子2代での天皇賞制覇の偉業は達成できた。
ヒルノダムールが繁殖に恵まれれば・・・どうかな?
まあいずれにしろ、昨日のような天皇賞が毎年続くなら3200mで行う必要がなくなるね。
だったら2000mでやってしまえとなってくる。
3200mの醍醐味を失うような競馬だけはゴメンだね。